家屋調査
家屋調査概要
家屋調査は国土交通省により認定された「補償コンサルタント」登録の第三者的調査会社として一般的に工事着工前に官公庁などから発行された工事に伴う家屋事前調査標準仕様書などに基づき調査します。
又、調査会社は「補償業務管理士」などの主任技術者を置き(社)日本補償コンサルタント協会が行う研修会に 参加する事により家屋調査の技術精度を高めています。
家屋調査写真のデジタル化ではデータ改ざん防止メモリ及び対応カメラにより調査します。
調査項目
調査項目は、原則としてつぎの項目について実施し、その損傷の有無にかかわらず必ず写真撮影をします。
- 家屋の全景
- 調査対象家屋と周辺家屋と相対的位置関係、および建物の種類が分かるように、全景写真を撮影します。
- 外壁モルタルの亀裂景
- 外壁モルタルの亀裂幅、亀裂長の測定及び写真撮影は、地表面より原則として2mの高さの範囲にある代表的な亀裂について実施します。
- 内壁の亀裂
- 内壁モルタルの亀裂幅、亀裂長の測定及び写真撮影は、代表的な物について実施します。
- タイル張り部分の亀裂
- 便所、風呂場、玄関などのタイル張り部分の亀裂については、代表的なものについて亀裂幅、亀裂長を測定し、写真撮影をします。
- 内壁と柱、回縁などのすき間
- 内壁と柱、回縁などのすき間間隔の測定、及び写真撮影は、代表的なものについて実施します。
- 柱、床などの傾斜
- 柱、床などの傾斜は、必ず直交する2方向の傾斜状態を測定します。
- 建具の建付け状況
- 建具の建付け状況については、柱とか窓わくとのすき間間隔の測定及び写真撮影は、代表的なものについて実施します。
- 叩き、布基礎などの亀裂
- 叩き、布基礎とか土間の亀裂については写真撮影をします。
- その他
- 上記以外でも、工作物(門・塀等)の傾斜、池の状態等、工事の影響が及ぼされると思うものは随時写真撮影を行ないます。
調査方法
亀裂幅 | 亀裂幅は、0.5㎜単位で測定します。 |
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亀裂長 | 亀裂長は、亀裂の発生端と先端との直線距離を1cm単位で測定し、この直線距離をもって亀裂長とします。 |
すき間間隔 | 内壁と柱、回縁などのすき間は、すき間間隔を0.5㎜単位で測定します。 |
柱・床傾斜測定 |
矢印は傾斜測定位置と方向を表します。 数字は1mあたりの傾斜測定値(㎜)を表します。 水平線は傾斜測定位置を表します。 ※傾斜の測定は、建物全体の傾斜傾向を見るのが目的であり、建物自体の現在の傾きを示すものではなく2~3㎜程度は測定誤差範囲とします。 |
建付け状況 | 建具の建付け状況は、閉じた状態での窓枠、柱とのすき間間隔を1㎜単位で測定します。 |
調査報告書類 |
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